都で随一の権勢を誇っていた管領・細川晴元も、家臣たちとの内部抗争に手をやいていました。とくに強大な軍事力をもつ三好長慶とその家臣・松永久秀の勢力は、主君の晴元を脅かす存在になっていました。 連歌とは、複数人が集まり和歌を上句「五・七・五」と下句「七・七」で分け、厳密なルール(式目)のもとに交互に詠み連ねる形式のことで、室町文化を代表する詩歌の一つであり、武家にとっても必須の教養の一つでした。 多数の人たちが次々と詠み継いでいくため、前の句を詠み解く教養とセンスが求められ、貴族の邸宅や有力寺社などでも連歌会(れんがえ)が催されていました。