小笠原諸島の周辺で中国漁船がサンゴを密漁しているとみられる問題で、地元の漁協の組合長が6日、東京都庁を訪れ、サンゴが根こそぎ取られ、採取できなくなっているなどと被害を訴えました。 小笠原諸島の周辺では、ことし9月以降、中国から来たとみられるサンゴ漁船が次々に押し寄せ、サンゴの密漁による影響が懸念されています。 こうしたなか、小笠原諸島にある母島漁協の佐々木幸美組合長が6日、東京都の水産課を訪れ、被害の現状を訴えました。 佐々木組合長は小笠原諸島でサンゴ漁が許可されている地元の漁船4隻のうちの1隻を所有し、数十年前からサンゴ漁を続けてきたということです。 佐々木組合長は密漁によってサンゴが根こそぎ取られ、昔からの漁場で操業しても採取できなくなっていることや、密漁船のものとみられるサンゴ網が漁具にかかることが多くなり、漁場が荒らされていることなど被害について説明しました。 密漁船のものとみられ