これは 人工知能アドベントカレンダー の23日目の記事です。 小脳は文字通り大脳と比べると小さな器官で、多少損傷してもなめらかな運動ができなくなるといった程度で、昔は運動の微調整のための器官であると思われていました。 しかし、脳全体の1割程度しかない重さの小脳は、脳全体の8割のニューロンを有しているのです*1。「ニューロンが脳の処理の最小単位」であると仮定すれば、脳での処理の8割は小脳によって成されるといえます。さらに小脳は脊椎動物ならどの種であっても大きさが異なるだけで同じ構造をしています。 つまり、脳は動物における高度な情報処理において極めて重要かつ普遍的ななにかをしていると考えられますから、大脳基底核同様AGI研究においては極めて重要な部位だといえます。 小脳のおさらい 小脳については、アドベントカレンダー6日目で紹介しました。こちらも併せてご覧ください。 kazoo04.haten