安倍路線、継承か転換か 政権取りへ戦略対照的―岸田、石破氏 2020年01月04日08時15分 安倍晋三首相の自民党総裁任期の2021年9月まで残り1年9カ月足らず。今年は「ポスト安倍」候補の面々のうち、次期総裁選への意欲を隠さない岸田文雄政調会長(62)と石破茂元幹事長(62)の動きが活発化しそうだ。2人の戦略は対照的で、岸田氏が首相からの「禅譲」を視野に基本政策の継承を掲げるのに対し、石破氏は経済政策や憲法改正に向けた手法の転換を訴えている。 ポスト安倍、首相が岸田氏ら4人列挙 茂木・菅・加藤氏も「競い合って」 ◇「禅譲」に不安も 「戦争放棄、専守防衛、平和主義は何ら変えることなく、(憲法9条への)自衛隊明記によって現実の矛盾を解消していく」。昨年11月、岸田氏は地元広島市で党員ら約600人を前にこう強調した。 岸田派(46人)は伝統的に改憲に慎重なハト派色が強い。岸田氏が改憲の旗を振