自分の凡庸さ - finalventの日記(2009/5/10) 僕は子どもの頃、もっと「普通」になりたかった。 勉強はそこそこできていたけれど、周りの大人に「おとうさんはおいしゃさんだから、べんきょうできるのもあたりまえよね」と言われるのがものすごくイヤだった。 みんなが遊んでいるあいだに本を読んだり勉強しているからテストで良い点が取れるのであって、おとうさんが何だろうが関係ないだろ、と、ずっと思っていた。 「勉強しかできないヤツは人間のクズだ」と信じていたのに、勉強以外に自分にできることがなかったのがとても悲しかった。 悲しみながらも、「将来のために」勉強してしまう自分が情けなかった。 スポーツは絶望的なまでに苦手だったので、毎週、その週最後の体育の時間が終わると幸せな気分になり、それでもまた来週は体育があるのだなあ、と思うとひどく憂鬱になった。 転校したとき、方言が汚らしく思えて、ず