解体が進む赤プリの新館。鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造の40階建てで、国内で解体する建物としては最も高い。12月中旬に撮影(写真:日経アーキテクチュア) 東京都心の赤坂見附交差点を見下ろし、バブル期を象徴する建物の1つだった「赤プリ」が静かに姿を消そうとしている。約140mあった建物の高さは、既に4分の3程度に縮んだ。 「目立たないように美しく解体することが、長年使われてきた建物への気遣いだ」 解体工事を手掛ける大成建設・西武建設JV(共同企業体)が採用するのは「テコレップシステム」と呼ぶ工法。開発した大成建設建築技術開発部の市原英樹次長は、既存の屋根と足場で建物上部を覆って超高層を解体する同工法の特徴をこう説明する。 足場に設けた採光窓を建物の窓の位置と同じ横方向に配置するなどして、足場の存在ができるだけ目立たないように工夫。解体工事にありがちな不安感を周囲に与えず、赤プリのイメージを保
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