インターネットで悪口を言わないほうがいいという発言が、いくつか目に止まった。 マナーや節度を守ることで、ネット上の情報の質を高めていくべきだという考え方だ。 他人を口汚く罵ったり、陰謀論のような過激な投稿ばかりする人がいたとします。そういう人は、興味本位で集まってくるユーザーとは繋がれるかもしれませんが、情報リテラシーの高いユーザーは離れていってしまいます。すると質の良い情報が集まってこなくなり、自分が発信する情報の質も悪いまま。そして、情報リテラシーの高いユーザーからさらに敬遠され……と、「情報の渋滞」を加速するネガティブスパイラルに陥ってしまうんです。 ―逆に「思いやり」を持った人には、質の高いユーザーが集まってくると。 佐々木:その通り。最近ではFacebookが普及したことにより、ネット上の評価が現実世界での信頼担保にも繋がる社会になってきました。 佐々木俊尚インタビュー ネット社