これらは、本を読み、知識を得ようとするときに念頭しなくてはいけないテーゼである。 「即読にまさる速読はない」 即読は勝手に作ったことばである。 関心が芽生えたら、すぐに手に取る。買ったらすぐに読み始める。*1 それ以上に、多く、よく、速く、読む方法は、あるまいと思われる。 また、あの、同じテーマに沿って読む方法(シントピカルリーディング)も、このバリエーションであることを明察されることだろう。 これに関連して、もうひとつのテーゼも同様に考えることができる。 「構造化されたものだけが知だ」*2 多く読むことの必要を改めて説くべきだろう。多く読むとは、つぎの三つの場合に分たれる。 同じ著者のものを系統的に読むこと 同じテーマについて多くの著者のものを読むこと ひとつの本をくりかえし読むこと このうちのどれが必要か、ということではない。三つがいずれも本質的である。 「1. 同じ著者のものを系統的