ライター関係の知り合いで、少々話題になったのが、とある雑誌記事で「今はちゃんとした評論家がいない」という談話。関係者のほとんどで「(昔から)いやしないのさ、そんな人~」という話になったのでした。良い評論だと思いこんでるのは、たぶん自分にマッチした感想のことではないかと。 いろいろと話を総合すると、全世界大衆が望んでいる「アニメ評論家」とやらはあふれる知識を持って、作品の功罪を、快刀乱麻を断つが如くバサリバサリと切り裂いて、良点は誉め、悪いところはびしりと指摘する、そういう姿なのだと思います。 私、個人の意見としては、まずあり得ません。 根本的に知識量には限界がある。「あるジャンル」ないし「ある作家」限定では相対的(過去のものと比較して)に、最新作を語ることは可能ですが、すべてのジャンルにおいて正当な作品論を書くことは難しい。 個人の意見は、個人の感性に由来するので、作品から感ずる当たり外れ