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ブックマーク / www.webmysteries.jp (6)

  • 牧眞司/フィリップ・K・ディック『ヴァルカンの鉄鎚』(佐藤龍雄訳)解説全文[2015年5月] : Web東京創元社マガジン

    2015年05月08日13:29 by 東京創元社 牧眞司/フィリップ・K・ディック『ヴァルカンの鉄鎚』(佐藤龍雄訳)解説全文[2015年5月] カテゴリSF 「ディックSF、これぞ最後の一撃!」(2015年5月刊『ヴァルカンの鉄鎚』解説[全文]) 牧 眞司 shinji MAKI 書は一九六〇年に刊行されたフィリップ・K・ディックの長編Vulcan's Hammerの全訳である。原書初刊はエースのダブルブック(ふたつの作品が背中合わせに製され両面に表紙絵がついている)で、ジョン・ブラナーのThe Skynappersとのカップリングだった。 タイトルの「ヴァルカン」とは超高性能の巨大コンピュータだ。初代〈ヴァルカン〉の開発は一九七〇年とされ、作中では「第一次核戦争の初期」と説明している。ディックが作を執筆していた時期は冷戦下で東西両陣営が核兵器開発にしのぎを削っており、この設定には

    牧眞司/フィリップ・K・ディック『ヴァルカンの鉄鎚』(佐藤龍雄訳)解説全文[2015年5月] : Web東京創元社マガジン
    Lian
    Lian 2015/05/12
  • 牧眞司/フィリップ・K・ディック『空間亀裂』(佐藤龍雄訳)解説全文[2013年2月]|Science Fiction|Webミステリーズ!

    書は、一九六六年に単行出版されたフィリップ・K・ディックの長編The Crack in Spaceの全訳である。初刊の版元は大衆娯楽路線のペイパーバックSFを継続的に出版していたエース・ブックス。ディックにとっては第一長編『偶然世界』(五五年、邦訳はハヤカワ文庫SF)以来、つきあいの深い出版社だ。 ディックはこの作品において、黒人アメリカ大統領の誕生を四十年以上も前に予見し、同国の抱えた外交や軍事の問題をスペキュラティヴに描いている。現実のバラク・オバマ大統領は「核兵器なき世界」の実現に向けた国際的な働きかけが評価され、二〇〇九年にノーベル平和賞を受賞しているが、『空間亀裂』でもいかに核戦争を回避するかがいちばんの山場となる。経済政策面などで批判にさらされたオバマ政権だが、けっきょく二〇一二年にはアメリカ国民の支持を得て再選を果たした。そんな現在だからこそ、私たちは『空間亀裂』の価値

    Lian
    Lian 2013/03/06
  • 第33回日本SF大賞受賞記念インタビュー――宮内悠介『盤上の夜』を語り尽くす!/宮内悠介(第33回日本SF大賞受賞作家)×草場純(ゲーム研究家)×岡和田晃(SF評論家/ゲームライター)(1/4)[2013年3月]|Science Fiction|Webミステリーズ!

    第33回日SF大賞受賞記念インタビュー――宮内悠介『盤上の夜』を語り尽くす!/宮内悠介(第33回日SF大賞受賞作家)×草場純(ゲーム研究家)×岡和田晃(SF評論家/ゲームライター)(1/4)[2013年3月] 東京創元社から『盤上の夜』を刊行され、このたび第33回日SF大賞に輝いた宮内悠介さんにお話をうかがいます(月村了衛さんの『機龍警察 自爆条項』と同時受賞)。 宮内悠介さんは1979年生まれ。2010年に「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞。同作を表題作とする短編集『盤上の夜』は、第147回直木賞候補になり、SF界のみならず、広く読書家たちの話題を席捲しました。 ほか、〈SFマガジン〉に「ヨハネスブルグの天使たち」に始まる《DX-9》シリーズを、国産SFアンソロジー《NOVA》シリーズ(河出文庫)には「スペース金融道」に始まるユーモア・スペースオペラ・シリーズを発表

  • 高野史緒『時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』(高野史緒編)序文[2011年9月]|Science Fiction|Webミステリーズ!

    東欧文学に関しては、「SF」よりも「ファンタスチカ」という語のほうがしっくり来る。ファンタスチカ、すなわち、サイエンス・フィクションやファンタジー、歴史改変小説、幻想文学、ホラー等を包括したジャンル設定だ。 ツァーリとカイザーの狭間で――文化圏としての東欧 高野史緒 fumio TAKANO 今から30年前の1980年、東京創元社からあるが出版された。深見弾による編訳書『東欧SF傑作集』(上下)である。前年に出版された『ロシア・ソビエトSF傑作集』(上下)の姉妹編であり、両者でヨーロッパ共産圏のSFを網羅する形となっていた。 そう、当時はまだソビエト社会主義共和国連邦という国があり、その衛星国とともに「共産圏」なるものを形成していた。いわゆる「東側」というやつである。それは来、政治的なくくりだが、ソ連が(婉曲的な言い方をすれば)あらゆる分野で東側各国の協力体制を築くべく努力していたこと

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    Lian 2011/09/20
  • 東浩紀「小松左京と未来の問題1」(1/4)|Science Fiction|Webミステリーズ!

    〈ミステリーズ!〉に連載中の、東浩紀氏の「セカイから、もっと近くに!――SF/文学論」最終章として、vol.38(2009年12月号)より開始された小松左京論を、ウェブ上に転載いたしました。なお、このページ上で太字となっている箇所は、紙の誌面上での傍点を示します。(編集部) 宇野常寛によるセカイ系批判への応答に始まり、新井素子、法月綸太郎、押井守と三人の作家について論じてきたこの評論も、ついに最後の作家を迎えた。ここで取り組みたいのは、日SFを代表する巨人、小松左京である。 小松についてセカイ系の観点から語る。この枠組みが奇妙なものに見えることは理解している。というのも彼の小説は一般には、セカイ系の想像力と対照的なものだと見なされているからである。そしてそれはそれで正しい。 小松は社会派SFを多数書いたことで知られる。他方でいままで見てきたとおり、セカイ系の特徴は社会の審級が壊れて

  • 発表! 創元SF文庫を代表する1冊は何か?――読者投票によるベスト20結果発表[2009年6月] : Web東京創元社マガジン

    2009年06月05日01:41 by 東京創元社 発表! 創元SF文庫を代表する1冊は何か?――読者投票によるベスト20結果発表[2009年6月] カテゴリSF 読者投票によるベスト20結果発表 東京創元社サイトで2009年3月5日より31日まで募集した「文庫創刊50周年企画 創元SF文庫を代表する1冊は何か?」アンケートへの全504件の回答を集計したものです。( )内は票数です。アンケートへの御協力、当に有り難うございました。 お添えいただいたコメントも抜粋して御紹介いたします。なお同一シリーズ作品の票は合算しました。 5月9日に八重洲ブックセンターで開催しました山弘さん×大森望さんの「創元SF文庫を語る」トークショーに御参加いただいた方々には一足さきに公表いたしました(この「ベスト20」の結果順位と得票数は、トークショーの採録と共に『ミステリーズ!』vol.35にも掲載しています

    発表! 創元SF文庫を代表する1冊は何か?――読者投票によるベスト20結果発表[2009年6月] : Web東京創元社マガジン
    Lian
    Lian 2009/06/24
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