アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズでヒットを飛ばした山本寛監督による初の実写映画である映画『私の優しくない先輩』。インタビュー前編では、初めて実写作品を撮ることになった経緯などを語っていただいたが、後編では、映画『私の優しくない先輩』とアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の関わりから『新世紀エヴァンゲリオン』が映像業界にもたらした影響などについて山本監督に話を伺った。 映画『私の優しくない先輩』で初の実写映画に挑んだ山本寛監督 ――作品を拝見した時にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の感触が感じられたので、監督からお話が出て驚きました(詳細はこちら)。最後のシーンで決着をつけない感じや観客に考えを委ねる感じが近いですよね。 山本「『新世紀エヴァンゲリオン』以降の尖った表現は、どれも必ず『エヴァ』になってしまうんです。『告白』も『バトルロワイヤル』(2000)もそうです。エヴァの呪縛というか、すべ
「入れ子になった夢の、それぞれ圧縮された時間のなかで連続的に迫る決定の瞬間」といった複雑になりそうな話を、分かりやすくまたエンターテイメント的にも意味のある形で提示するあたりに、力量みたいなものを感じた。 明晰夢的な、自由に構築できる夢というあたりに実質的現実という意味でのVRを見ることもできるのかなぁ、と思った。 以下ネタバレを含む考え過ぎ。 このようにして何千年かが過ぎていく。かりに彼が最後の城門から走り出たとしても――そんなことは決して、決してないであろうが――前方には大いなる帝都がひろがっている。世界の中心にして大いなる塵芥の都である。これを抜け出ることは決してない。しかもとっくに死者になった者の使いなのだ。 ――カフカ『皇帝の使者』 「最後のシーンでコマが倒れるか倒れないか」が明かされないように、全体的にどちらが現実で、どちらが夢のなかであるのかが明確に表現されないようになってい
Watch Andrei Tarkovsky’s Films Free Online: Stalker, The Mirror & Andrei Rublev in Film, Most Popular | July 13th, 2010 110 Comments The stench of Vladimir Putin and his invasion of Ukraine shouldn’t taint everything Russian, especially some of its finest cinema. So we’ll give you this heads up: Mosfilm, the largest and oldest film studio in Russia, has posted several major films by
「べき」は言い過ぎかな。 「個人的にはその方がいいと思っている」 という程度に読み替えてください。 映画の最後に流れるエンドロールというかクレジットというか あれを最後まで見る人と、すぐに席を立つ人がいるけど 個人的には終わるところまで全部見た方がいいと思ってるので その理由を書いてみます。 後に何かあるかもしれない エンドロールの最中や流れ終わった後に 最後の締めや次作につながる場面があるかもしれない。 実際、そこを見ないと話がまとまらないという映画も多い。 先日まで公開されていたとある映画では エンドロール後に重要なシーンが用意されているのに あまりに途中で帰る人が多いため 映画館のサイトなどに 「エンドロール終了後もストーリーが継続いたします」 と書かざるを得なかった、ということが実際にあった。 せっかくの粋な演出なのにいささか残念。 そこまで含めて作品 映画の作り手はエンドロールを
1:ホテイウオ(東京都):2010/06/14(月) 16:20:05.06 ID:n/y5NrMn 2010FIFAワールドカップの開催にあわせて、英エンパイア誌が「史上最高のワールドシネマ100本(100 Best Films of World Cinema)」を発表した。 ここでいうワールドシネマとは、英語以外の言語=外国語映画のことだ。 第1位に選ばれたのは、黒澤明監督の「七人の侍」(54)。黒澤監督のあまたある傑作のなかでも、とりわけ世界の映画人に大きな影響を与えた 作品として知られる。エンパイア誌は、「アクションと人物造形、東洋と西洋、ブロックバスターとアートハウスといった要素が完璧に融合した、 あらゆる言語を超越する傑作」と評価。黒澤作品はほかにも第22位に「羅生門」、44位に「生きる」、98位に「乱」がランクインを果たした。 その他、日本映画は第10位の「千と千尋の神隠し」
大ヒット中の映画『告白』(湊かなえ原作、中島哲也監督・脚本)は、“志”あるものとして世界に認められるであろうか 大西 赤人 湊かなえによるデビュー作『告白』(双葉社)に関して僕は、昨年2月の本欄において、作者が何ものかを表現しようとするにあたっての“志《こころざし》”が決定的に欠落している作品であるという見地から細密な検討とともに強く批判し、その後、ほぼ同様の内容を雑誌『社会評論』に掲載した。(コラム374回)(社会評論157号)本稿でも、同作の結構に具体的に触れることを前もってお断わりしておく。 繰り返しになるので詳述は避けるけれども、『告白』という小説を成立させている――主人公である中学校の女性教師・森口悠子が、幼い娘・愛美を死に追いやった1年B組の男子生徒二名に対する復讐のため、エイズ患者であるパートナー(愛美の父親・桜宮)の血液を注入した紙パック入り牛乳を彼らに密かに飲ませ、HIV
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。 オフィシャルサイト 『告白』するけど、本当にバッカじゃねえの? - Lucifer Rising 久しぶりにヨシキ所長の熱のあるテキストを読んだ。強烈な説得力に圧倒されつつも、私自身は『告白』を結構楽しく観たので畏れ多いと思いつつ私なりの感想を書いてみる(かなり的外れでトンデモかもしれないけれど)。ちなみに原作は未読。 「全編がCMのような見た目だけがいいけど中身がない空っぽの映像」という印象に関しては個人的にも同意。中島監督はCMディレクター出身だし、過去作品においても悪い意味でそのよ
4歳の一人娘を失った女教師の森口悠子は、終業式後のホームルームで、「娘は死にました。でも事故死ではありません。このクラスの生徒二人に殺されたのです。」と衝撃の告白をし、復讐を開始するが…。娘を殺されたシングルマザーの教師、ピュアさと残酷さを持ち合わせた37人の生徒たち、過保護すぎる母親、熱血過ぎてウザイ新人教師。様々な登場人物の虚実入り混じった“告白”が、今の時代を浮き彫りにした衝撃のエンターテイメント問題作『告白』。2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を映画化したのは、『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』で知られる鬼才・中島哲也。娘を失い復讐に駆り立てられる森口悠子には、中島監督から熱いラブコールを受けての出演となった松たか子。鑑賞後、イライラとした不快感?なんとも言えない感覚に包まれる本作。その原因を探るべく、お二方にお話をお聞きしました。中島監督は、なぜ本作を撮ろうと
前の記事 「ゴミに出されたiPad+iPhone」救出作戦(動画) 革新的なデザインの自転車たち 次の記事 ミュータントの作り方:映画『Splice』(動画) 2010年6月23日 カルチャー コメント: トラックバック (0) フィードカルチャー Hugh Hart Drenと、Drenを作り出した生体工学者Elsa。Images courtesy Warner Bros. Pictures 米国で公開中[日本の公開は未定]のSFホラー映画『Splice』に登場するDrenは、遺伝子操作で生まれた不気味な生物だ。 映画の中では、2人の危険な遺伝子工学研究者が遺伝子操作で作り上げたDrenが、CGと物理的な人工装具、そして女優のDelphine Chaneacと少女時代を演じるAbigail Chuの生の演技の組み合わせによって、スクリーンで表現されている。以下、それらについて紹介しよう(
まずはこれを観てもらいたい。飛ばさないで全部観てほしい。 どうです、ぐっときたでしょう。感動したでしょう。スタイリッシュな映像にしびれたでしょう。 これらはすべて80年代のコカ・コーラのCMで、当時のイケイケ広告業界の底力が炸裂した素晴らしい作品群である。本当によくできていると思うし、プロダクション・バリューといいトータルのクオリティといい「シズル感」(笑)といい申し分が無い。CMとしては満点に近い出来栄えだ。嫌味ではなく、こういうCMを作った人たちをぼくはリスペクトする。よくぞ、ここまで嘘をつきました。本当は何の心もこもっていない映像で、インチキの「感動」を演出する手腕は実にたいしたものだ。パッと見の「良さげさ」以外、ここには何もない。そしてそれは圧倒的に正しい。これは「コカ・コーラ」を、本来「コカ・コーラ」とは何の関係もない「良さげ」なイメージと結びつけて、「なんとなく、コカ・コーラは
感想を先に言えば受け入れ難かった。作品に懸けられた熱量は半端じゃないし(あんな細かいカット割り、素材を撮り上げることを考えただけでも気が遠くなる)、演出は憎らしいほど上手い(松たか子のポテンシャルをギリギリまで引きずり出したファミレス後のシーンと結末の凄み)。のだけれど、うーんフィクションとして楽しむには生々しすぎたというか、生理的・反射的な嫌悪感で客観的に飲み下すことができなかったというか・・・。学校という世界に何かしら関わりのある人生だったので(別に教師という訳ではないですけど)その点を割り引いてください。 「決断主義」的な世界観(とそれを称揚するような風潮)への嫌悪というのは、割と感想文ではちょくちょく書いていることなのですが、何というか観客(読者)の感情を揺さぶる技術としての「ためにする過剰性」というのは果たしてありなのか?というのがずっと創作的分野への疑問としてあって。映画でも、
『ザ・コーヴ』の主人公 『ザ・コーヴ』の主人公はイルカに対して罪を背負っている人間だ。主人公はリック・オバリーというイルカの元調教師で、彼が調教したイルカのテレビシリーズ『わんぱくフリッパー』は大成功し、イルカショーが世界的ブームとなった。そのことを誰よりも悔やんでいるのはリック・オバリー本人なのだ。そして彼はイルカの解放運動のために世界中を飛び回ることになる(お金はどこから出ているのだろう?)。 ザ・コーヴ=太地町の入り江 和歌山県の太地町ではイルカの追い込み漁をやっている。イルカの追い込み漁とは、イルカの聴覚の鋭さを利用して漁師たちが音を使ってイルカを追い込むのだ。イルカ愛好家たちは「なんて残酷なんだ!」と憤る漁だが、俺には漁師たちの知恵の技にしか見えん。で、追い込まれたイルカを待ち構えているのはイルカの調教師たちだ。彼らはイルカショー用のイルカをここで捕えて、世界中に輸出しているのだ
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