最近、日本での事業をシリコンバレーに展開したい、あるいは最初からここで会社を興したい、という日本の若い方々が増えたような気がする。私だけでなく、複数の人からも同じ感想を聞いているし、実際に起業した方々の事例も日本のメディアで時々紹介されている。 大地震以降の国内「不安感」というプッシュ要因だと思っていたが、それだけではないのかもしれない。5月に開催された日本関係者が集まるコミュニティー「経済ソサエティー」のパネルディスカッションを聞いていた時のことだ。 テーマは「日本のベンチャーの資金調達」。パネラーは、日本で事業を立ち上げたり日本のベンチャーを支援したりという経験の長いアメリカ人5人だ。 こういう話になると、シリコンバレーと比べて日本の環境がいかに貧困か、という点を延々と列挙するのが日本人の常だが、さすが前向きなアメリカンたちはちょっと違う。彼らの話を聞きながら、もしかしたら日本のベンチ
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