企画意図 個人的なことですが、以前制作の仕事がルーティンワークと感じるようになってから、何かひとつステップアップするきっかけを探していた時期が2年くらいありました。あるとき見ていたメーキングビデオにヒントがあったんですね。「メーキングビデオを企画したプロデューサーは、視聴者サービスではなく、現場スタッフの創作意欲高揚を意図したんじゃないか。ライン(プロデューサー)の醍醐味は現場を演出することじゃないか」ってね。その演出プラン-戦略、戦術のドラマを書くことで、消耗戦でも刺激的に乗り越えられるんだと気が付いたときには、小さなことですが興奮して手帳に書き留めて小躍りしてしまいました。そういうことってありますよね。手帳はなくしちゃったけど。どんな演出ができるかはその後の訓練です。経験(時間とお金の投資)が必要です。これ、弁明です。さらに、そこからもう少し視野を広げて、今のアニメーション制作の現場が
作画技術継承の効率化を図るために、養成のカリキュラム化に取り組んでいます。新人の動画マン、原画マンが直面する共通問題を集めてみました。いざ始めてみるとその問題は技術的と云うよりは、ずっとメンタルなもののようです。特に動画の初期目標で1ヵ月に500枚を描けるようになるまでの期間や、原画を始めて1年で1ヵ月に50カットを描くための格闘は大変なもの。これは、ある一定レベルの技術は物量を描けば自ずとついてくる、スピードは20代で決まると云う確信から出した目標値ですが、毎日膨大な時間を費やしても思うように伸びない悩みはあるようです。 そんな彼等にとって経験に基づくアドバイスは、各々が取り組み方法を考えるヒントになるでしょうし、P.A.WORKSも数多くの実例を収集したところからカリキュラム化に繋いでいきたいと思います。
「リアリズム作画」と言っても一言でそう簡単に割り切れるわけではない訳で。この作画はリアルだ、もしくはリアルっぽい、と言ったときに、その「リアル」もしくは「リアルっぽい」とは具体的にどういうことなのか、ということをキチンと掘り下げて問われることはこれまでほとんど無かったと言ってもいいと思うんですよね。とはいっても僕自身も上述の問題についての答えを持ち合わせているわけではないし、この記事で「リアリズム」の定義付けをしようなんて意志も毛頭ないけど、ただ最近リアリズム作画について考えることが多かったのでこの機会に僕が考えたことを少しまとめてみようと思ったわけです。 ジャパニメーションには二つのリアリズム作画があると思います。一つはレンズ的リアリズムです。これは客体、つまり対象物をカメラのレンズを通して見られたものとして描き出す手法で、うつのみやさとるが1989年の「御先祖様万々歳!」でやり始めた手
世界はリズムで満ちている。 例えば、自然には四季の周期があり天体には公転周期や自転周期がある。人体にはサーカディアン・リズムという体内周期がある。 複数のリズムが同時に存在すればポリリズムが生まれる。例えば、サーカディアン・リズムが23時間の概日リズム睡眠障害患者と25時間の概日リズム睡眠障害患者が同じ屋根の下で生活するとする。このとき、当然二人の生活リズムは日を追うごとに乖離していくが、575時間ごとに束の間シンクロ=同期する(23と25の最小公倍数)。 このように、世界は「ズレ」と「同期」を内に孕んだ複数のタイムスケールが同時進行する場である。例えば、土星の自転周期は約10時間40分であり、木星の自転周期は約9時間50分であり、火星の自転周期は約24時間37分であり(ということはサーカディアン・リズムが25時間の概日リズム睡眠障害患者は火星に移住した方が暮らしやすいということになる)…
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