Mガールズ 作者:濱野 京子発売日: 2021/02/20メディア: 単行本COVID-19は終息したがARSウィルスという新たな疫病が猛威を振るっている近未来を舞台にしたディストピアSF(だということにしたい)。分断された世界の子どもたちがストリートダンスという趣味を通して世界を広げようとする物語です。 ということで、本格的なアフターコロナの児童文学を発表した一番乗りの作家は、濱野京子だということになりました。濱野京子は現役の社会派児童文学作家のなかでは間違いなく五指に入る作家ですから、妥当な結果といえましょう。 『すべては平和のために』(2016.新日本出版社)のようなディストピアものを出している濱野京子なので、このテーマはお手のものです。Mガールズ世界では富裕層はエリアAに住み貧困層はエリアB・エリアCに住むといったように、居住地まで分かれてしまうくらい格差が進みもはや身分社会になっ
![『Mガールズ』(濱野京子) - 児童書読書日記(仮)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e1d061fb721242f1f61f10c8df3e41c56a97cb5a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51PzmYF-AZL._SL500_.jpg)