沖縄・読谷村で先月発生したひき逃げ事故は、米軍基地に駐留する陸軍2等軍曹(27)の関与が疑われながら、1カ月以上が経過した今も解決のメドは立っていない。この事態に、沖縄の住民たちは「またか」と一様にあきれ顔だ。米軍人、軍属の車両、通称「Yナンバー」によるトラブルは日常茶飯事だからだ。 事故が起きたのは先月7日。沖縄県読谷村楚辺の道路沿いの雑木林で同村の無職、外間政和さん(66)の遺体が発見された。現場の状況から、沖縄県警は外間さんがひき逃げされたと断定。目撃者の話や遺留物などから、現場近くの米陸軍通信施設に所属する2等軍曹が浮上した。 県警は重要参考人として軍曹を任意で事情聴取。その結果、「関与が極めて濃厚」と判断したが、本格的な取り調べに入ろうとした途端、「弁護士を通じて『任意の調べにも応じない』と通告してきた。その後、米軍側に再三出頭を要請しているが、『本人が拒否している』の一点張