印刷 テレビ東京系のバラエティー番組「ありえへん∞世界」で、沖縄県南大東島のサトウキビ農家を「年収1千万円以上」などと紹介した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は27日、「農家への偏見をあおり、放送倫理に違反した」とする意見書を公表した。 意見書によると、番組は1月25日の放送で同島のサトウキビ農家について、実際の年収は300万円程度なのに、経費などを差し引く前の「1千万円」などと紹介。男性が「(そうした農家が)150〜200人いる」と話す場面もあった。 同委員会は、番組は「楽をしてお金を稼げる仕事であるかのような誤った認識」に視聴者を導き、「農家への偏見をあおる結果を招いている」と指摘した。 テレビ東京は「大変重く受け止めている。制作体制を見直し、皆様の信頼に応えられる番組づくりに一層努めていく」とのコメントを出した。