趣味の会話で終わった、宮崎監督との版権交渉。 鳥山さんは当時、「Dr.スランプ」を終え、「ドラゴンボール」の準備をしていた頃だったと思う。すでに超人気マンガ家だったし、本来ならアマチュアが持ち込んだ企画を手掛けるヒマなんかなかったはずだ。ところが、デザインとパッケージアート、それに説明書まで快く引き受けてくれた。こうして生まれた念願のオリジナル「リーザ」は、月に4000個を売り切る大ヒット商品になったんだ。 漫画家鳥山明にデザインを依頼したワールドファイターコレクション。ドイツの「モデル・デス・ヤーレス」(年間傑作模型賞)を受賞したスター・ウォーズシリーズのXウイング。宮崎駿監督作品「紅の豚」サボイアS.21。軍用機や戦闘艦艇以外にもキャラクター関連キットの制作も行っている。 これを皮切りに、次々に大ヒットが……といけばよかったんだけど、現実はそう簡単じゃなかった。「リーザ」成功の直後