「日本勢の表彰台独占もあるか?」と騒がれる強力な布陣で臨んだグランプリ(GP)ファイナルの女子シングルだが、メダルに手が届いたのは3位の村上佳菜子(中京大中京高)ただ一人。しかし特にフリーでの3人の戦い方を見て、「さすが日本女子!」と改めてその強さに納得することができた一戦だった。 まずはショートプログラム(SP)でふたつの大きなミスをして、思わぬ5位発進となった安藤美姫(トヨタ自動車)。「ちょっとリラックスしすぎました。曲を変更したショート、初めて皆さんに見てもらうことにわくわくしすぎてしまった。フリーはもうちょっといい緊張感を持って滑れたら、と思います」と振り返った。 今シーズンの安藤は、「試合でも、ショーのように楽しんで滑ること。そうすればショーのように試合のお客さんにも楽しんでもらえるはず」という、アフター五輪シーズンらしい目標を立てていた。見る側としても、夏のアイスショーでおな