あまりにも脇が甘い。大臣の就任会見だって、首相から閣僚に指名された新大臣は言葉を慎重に選んで、「問題発言」をしないようにするのが常だ。 それでも、歴史認識などについて持論を展開して、周辺国とのいらぬ軋轢を呼んで辞任に追い込まれる政治家もたまにいる。 個人的な思想信条はどうであれ、新閣僚が微妙な問題について不用意に発言をしたり、身内にスキャンダルなどが発覚すると、政府全体や与党の政権運営に悪い影響を与えてしまう。 省庁のトップとして新しい政策を打ち出し、何か法案を通そうとしても、野党からその不用意な発言について国会での質問が集中し、法案どころではなくなる。 こんなことは、政治の世界では当たり前に予想しなければならないことである。 だから、閣僚の任命にあたっては、首相周辺がその政治家の「身辺調査」をして、果たしてちゃんと務まるのかどうかを事前に確認するのだ。 閣僚ではないが、NHKの会長も国会