銀座線は戦前から営業していた都内唯一の地下鉄。都心部に初めて甚大な被害をもたらした1945年1月27日の「銀座空襲」では、銀座駅にも爆弾が落ち、天井部分に大きな穴があいた。現在の銀座線ホームの浅草方面行き側の新橋寄りだ。 ホームから壁を見ると、爆弾落下地点とされる壁だけは他の部分と明らかに形状が異なっている。ホームには等間隔に壁から天井までつながったアーチ状の鉄骨の梁(はり)が並んでいるが、ここだけはアーチがなく、代わりに壁に赤茶色の鉄骨と、それらをつなぐ横向きの鉄骨が埋め込まれている。さらに他の壁はくぼんでいるが、ここだけが出っ張っている。 東京メトロの広報部は「空襲を受けたのは確かだが、正確な補修工事の記録が残っていない」と断言を避けるが、昨年12月に同人誌「戦ふ交通営団 戦時下の地下鉄」を発表した都市交通史研究家の枝久保達也さん(36)は「今までも不自然な形をしていたが、壁が露出した
![東京新聞:メトロ銀座駅 戦時下の「記憶」 空襲の補修跡、工事で露出:社会(TOKYO Web)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fa1a9ccad452a3a7a91c96f1342b4535b6e4d2bd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Farticle%2Fnational%2Flist%2F201901%2Fimages%2FPK2019012502100060_size0.jpg)