ロームは2016年11月22日、京都府立医科大学、福島SiC応用技研と次世代パワー半導体として注目されるSiCを活用したBNCTに必要な治療機器の研究開発を共同で実施すると発表した。 ロームは2016年11月22日、京都府立医科大学、福島SiC応用技研と次世代パワー半導体として注目されるSiC(シリコンカーバイト)を活用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に必要な治療機器の研究開発を共同で実施すると発表した。 BNCTとは中性子線による放射線療法で、ホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませ、中性子とホウ素薬剤との反応を利用して正常な細胞にあまり損傷を与えず、がん細胞のみを選択的に破壊する治療法である。動く臓器や広く転移したがんでも治療ができる利点を持つ。しかし、従来は、治療対象範囲が体表面から7cm以内の表層部分に限られており、その利点を全面的に活用するまでには至っていなかったという。 今回、研究