24日午前3時ごろ、鹿児島県奄美市名瀬柳町の住宅密集地から出火し、住宅や倉庫など13棟が全焼したほか、5棟の一部が焼けた。大島地区消防組合によると、消防車8台、消防隊員ら30人以上が消火活動にあたり、約2時間半で鎮火。県警によると、けが人はなかった。近くの住民約60人が集会所に避難するなど、現場周辺は一時騒然とした。 県警奄美署の実況見分の結果、無職山元隆夫さん(75)方の木造平屋建て住宅の燃え方が最も激しいといい、同署などが出火原因の特定を進めている。山元さんは「就寝中に火災に気づき、風呂の水で消火しようとしたが、火の勢いが強かった」と話しているという。 現場は奄美市役所から約600メートル北西の、周囲を山に囲まれた木造住宅の密集地。近所に住む自営業の50代男性は「住民同士で声を掛け合って避難した。道幅が狭く、大型の消防車が近づけなかったようだ」と話した。 この地区では2009年9月に1