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ブックマーク / built.itmedia.co.jp (8)

  • AIが打音を聞き分け、人の感覚に頼らずインフラ点検

    老朽化に伴い、今後需要が増大する見通しのインフラ点検作業。産総研は人工知能AI技術の1つである機会学習を活用し、インフラの打音検査を効率化できるシステムを開発した。人の経験や勘に頼らず、AIが打音の異常を判断する。検査作業の工数を削減できる他、非熟練者でも見落としなく点検作業が行えるという。 産業技術総合研究所(産総研)は、首都高技術、東日高速道路、テクニーと共同で、インフラ構造物の打音検査を人工知能AI)でアシストし、異常度マップを自動生成する「AI打検システム」を開発した。従来の打音検査の手順を変えずに図面化を含めた検査作業の工数を削減できる他、非熟練者でも見落としなく点検作業が行えるという。 産総研では、点検員の感覚に頼らずに打音の異常度を定量化し、精度のばらつきやミスを防止する技術の研究開発に取り組んできた。そのコア技術の1つであり、今回開発したAI打検システムに利用したの

    AIが打音を聞き分け、人の感覚に頼らずインフラ点検
  • 光ファイバーとケーブルを一体化、PC張力を任意地点で計測可能に

    鹿島建設は住友電工スチールワイヤー、ヒエン電工と共同で、プレストレストコンクリート(PC)に使用するPCケーブルの張力を高精度に計測できる技術を開発した。光ファイバーを用いたひずみ計測技術を応用したもので、PCケーブルの張力を任意の位地で直接計測できるようにした。 鹿島建設(以下、鹿島)は2016年10月27日、住友電工スチールワイヤー、ヒエン電工と共同で、プレストレストコンクリート(PC)に使用するPCケーブルの張力を高精度に計測できる技術を開発したと発表した。光ファイバーを利用するひずみ計測技術を応用したもので、PCケーブルの張力を任意の位地で直接計測できるようにした。さまざまな構造物の品質向上に役立てる狙いだ。 PC構造物の品質や耐久性を確保するためには、施工時に所定の張力をPCケーブルに確実に導入し、さらに供用中も必要な導入張力を維持することが重要となる。従来、施工時に張力を計測す

    光ファイバーとケーブルを一体化、PC張力を任意地点で計測可能に
  • 老朽化インフラ検査へのロボット活用、早期実用化へNEDOが実証

    新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は同機構のプロジェクトで、カメラ製造のキュー・アイ(横浜市)が開発したキュー・アイが開発したダム調査ロボットシステムと、富士フイルムが開発した橋梁点検用ロボットの実証試験を神奈川県内で実施する。 ダムや橋梁などの社会インフラは、今後、建設から50年を経過するものが加速度的に増加し、それらの老朽化に対応するための十分な資金と高度な維持管理の専門知識を有する人材不足が大きな社会問題となっている。こうした状況の中でNEDOでは2014年度から「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」で、ダムや橋梁など既存インフラの状態に応じた効果的かつ効率的な維持管理・更新などを図る取り組みを実施。インフラ構造物に対して人間の立ち入りが困難な箇所へ移動し、インフラの維持管理に必要な情報を取得するロボットの研究開発を推進している。 同プロジェク

    老朽化インフラ検査へのロボット活用、早期実用化へNEDOが実証
  • 建設機械で「無人化施工」、改造不要で遠隔操作を可能に

    大林組と大裕は2016年10月5日、バックホーなどの建設機械を遠隔から操作し、無人状態で作業を行える遠隔操縦装置「サロゲート」を共同開発したと発表した。着脱式のシステムとなっており、建設機械自体を改造することなく使えるのが特徴だという。無人化施工を行いやすくし、災害復旧作業における二次災害の低減などに貢献する(図1)。 災害復旧などにおいては、危険な場所での作業が求められる場合も多い。そのため、二次災害のリスクが高いことから、建設機械の遠隔操縦などによる無人化施工を行いたいというニーズがある。一方、従来の遠隔操縦専用の建設機械は高額であり、台数も少ないため調達が難しいという課題があった。 こうした背景から共同開発したサロゲートは、一般的な建設機械に装着するだけで遠隔操作および無人化施工を行えるようにしたシステムだ。運転席の横にある操作レバーなどに装着して使用する。メーカーを問わず操縦方式が

    建設機械で「無人化施工」、改造不要で遠隔操作を可能に
  • 200kgの鉄筋を楽々運べる巨大な“ロボット右手”、作業人数を半分に

    200kgの鉄筋を楽々運べる巨大な“ロボット右手”、作業人数を半分に:情報化施工(1/2 ページ) 清水建設、アクティブリンク、エスシー・マシーナリの3社は、重量鉄筋の配筋作業をアシストするロボットアーム型の作業支援ロボット「配筋アシストロボ」を共同開発した。 清水建設、アクティブリンク、エスシー・マシーナリの3社はこのほど、国土交通省のi-Construction施策に沿った建設現場の生産性向上を目的に、重量鉄筋の配筋作業をアシストするロボットアーム型の作業支援ロボット「配筋アシストロボ」を共同開発した。従来、6~7人を要していた重量200キログラム級の重量鉄筋の配筋作業を無理なく3人で効率的に行える見込みだ。同ロボットは現在、東京外環自動車道大和田工事において、稼働テストを実施している。清水建設ではこの稼働テストをはじめとした実証実験を行い、今後道路トンネルなど地下構造物の工事現場など

    200kgの鉄筋を楽々運べる巨大な“ロボット右手”、作業人数を半分に
  • 水位センサーより低コスト、マンホール蓋の温度変化で下水道の氾濫を検知

    富士通は、下水道事業者向けにゲリラ豪雨などによる被害軽減を目的とした下水道氾濫検知ソリューションを、このほど販売開始した。同ソリューションを用いることにより、急激な下水道管路内の水位上昇を素早く検知でき、局所的な集中豪雨に伴う氾濫被害の軽減に向けた迅速な対応が可能となる。 局所的な豪雨の多発や都市化の進展などとともに、下水道氾濫の被害が甚大化する傾向となってきている。これにより、浸水対策として、下水道管路の増改築や迅速な水位情報の収集が求められている。2015年度に改正・施行された水防法では、地下街などの周辺地域に対し、下水道施設の水位情報を周知する制度が創設された。 現状では、光ファイバーを用いた下水道管路内の水位測定方式は、測定地点まで専用ケーブルを敷設する必要があり、導入のために多大なコストが掛かる。また、バッテリーを搭載した水位センサーを活用する方式は、頻繁に電池交換を行う必要があ

    水位センサーより低コスト、マンホール蓋の温度変化で下水道の氾濫を検知
  • 地震の振動エネルギーを使う制震ダンパー、東京・大手町の複合施設に導入

    鹿島建設が開発した制震オイルダンパー「HiDAX-R」は、地震による建物の振動エネルギーを一時的に補助タンクに蓄え、揺れを止めるアシスト力として利用するのが特徴だ。新たに三井物産と三井不動産が東京都千代田区大手町で実施する大型複合開発事業で採用されることが決まった。 鹿島建設は2016年8月8日、三井物産と三井不動産が東京都千代田区大手町1丁目2番地区で推進している「OH-1計画(仮称)」で、同社が開発した制震オイルダンパー「HiDAX-R(Revolution)」が採用されると発表した。 OH-1計画は大手町1丁目2番地区の約36万平方メートルの土地に、2棟のオフィスビルを中心とした大規模複合開発を行うもので、2020年2月末の完成を予定している。設計・監理は、日建設計・鹿島建設による設計JV、施工は鹿島建設、デザイン・アーキテクトは東京ミッドタウンも手がけたSkidmore,Owing

    地震の振動エネルギーを使う制震ダンパー、東京・大手町の複合施設に導入
  • 進むインフラ老朽化、“達人頼み”を補う技術が続々登場

    の道路や橋梁、トンネルなど、インフラの老朽化が加速している。いまだに多くを人手によって点検・整備・補修しているこの領域だが、労働人口減少により現在の手法では対応が難しくなり、先進技術の活用に注目が集まっている。2015年7月22~24日に東京ビッグサイトで開催された「インフラ検査・維持管理展」での出展内容を紹介する。 2015年7月22~24日に東京ビッグサイトで開催された「インフラ検査・維持管理展」は、道路や橋梁、トンネルなどの社会インフラの検査と維持管理を対象にした展示会である。 インフラの老朽化に伴い検査、維持、補修などが必要な道路や橋梁、トンネルなどは増加している。国土交通省によると、全国約70万橋の橋梁のうち、7割以上となる約50万橋が市町村道にあり、建設後50年を経過した橋梁(2m以上)の割合が2023年までに43%に増加するという(図1)。

    進むインフラ老朽化、“達人頼み”を補う技術が続々登場
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