老朽化に伴い、今後需要が増大する見通しのインフラ点検作業。産総研は人工知能(AI)技術の1つである機会学習を活用し、インフラの打音検査を効率化できるシステムを開発した。人の経験や勘に頼らず、AIが打音の異常を判断する。検査作業の工数を削減できる他、非熟練者でも見落としなく点検作業が行えるという。 産業技術総合研究所(産総研)は、首都高技術、東日本高速道路、テクニーと共同で、インフラ構造物の打音検査を人工知能(AI)でアシストし、異常度マップを自動生成する「AI打検システム」を開発した。従来の打音検査の手順を変えずに図面化を含めた検査作業の工数を削減できる他、非熟練者でも見落としなく点検作業が行えるという。 産総研では、点検員の感覚に頼らずに打音の異常度を定量化し、精度のばらつきやミスを防止する技術の研究開発に取り組んできた。そのコア技術の1つであり、今回開発したAI打検システムに利用したの
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