集落のあちらこちらに 今のシーズン 蕨畑と化する所がある。 数日前までは 頭も出ていなかった所に 今日は 嬉しくなる程 スクッとした姿で立っていた。 ウォーキング途中 ポキポキと手折りると 指に粘りのある液がついた。 しっかりとした太めの茎 くるりと巻いた頭。 春の山菜はどれもかわいい姿をしている。 持ち帰った20数本の蕨。 器に入れて 重曹をパラパラと振り熱湯をかける。 ラップをふわりとかけ 湯が冷めるまでそのままに。 冷めた湯は 深い緑色。 よく濯いで水を切り サクサクと切る。 醤油と砂糖とスリ胡麻だけで和えた。 シンプルな素材とシンプルな味付けで 夕飯の一品となった。 寒い1日だった。 強い風と冷たい空気。 それでも 春の花は次々へと咲き始めた。
