『日光山縁起』(にっこうざんえんぎ)とは、栃木県の日光山にまつわる神々についての縁起を記したもの。上下二巻、本地物のひとつ。 梗概[編集] 主な登場人物[編集] 有宇中将=日光権現(男体権現)…本地は千手観音 朝日の君(朝日長者の娘)=女体権現…本地は阿弥陀如来 青鹿毛(中将の乗っていた馬)→馬頭御前(有宇中将と朝日の君の間の子。青鹿毛の生まれ変わり。のちに中納言となる)=太郎大明神(太郎権現)…本地は馬頭観音 雲上(有宇中将の飼っていた鷹)…本地は虚空蔵菩薩 阿久多丸(中将の飼い犬)…本地は地蔵菩薩 小野猿丸(馬頭御前の子。原文の中では「猿丸大夫」とも呼ばれる)…本地は勢至菩薩 朝日長者 大将(有宇中将の父) 有宇中将の母 有成の少将(有宇中将の弟) 赤城大明神 鹿嶋大明神 上巻[編集] (上巻の冒頭には日光山の神である日光権現の威徳について述べるが、その由来について記された物がわずかに