催眠状態の中で起こる不思議な現象 これまで知られている現象 18世紀半ばに、ウィーンの医師アントン・メスマーが“動物磁気”を発見したことが、後の催眠研究の嚆矢となった事実は、一般にもよく知られている。もちろん、その後、動物磁気なる流体は発見されず、被験者というか患者は、施術者の“暗示”に反応しているという事実が明らかになったわけである。そして、その暗示によって、実に不思議な現象の起こることがわかってきたのであった。 イギリスの心理学者アラン・ゴールドは、大著『催眠の歴史 A History of Hypnotism』の中で、これまで報告された、催眠によって得られた器質性疾患の治癒についてまとめている(同書、pp. 486-487)。それによると、癌、多発性硬化症、脳卒中後の麻痺、皮質切除後の後遺症、癲癇などが、催眠を用いた治療に成功しているという。その中で紹介されている実例を2、3あげると
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