井沢元彦『絶対に民主化しない中国の歴史』試し読み なぜ、民主主義とは真逆の信念を抱き続けるのか? なぜ、中国共産党や習近平の「独裁」が受け入れられてしまうのか? 数千年というスパンと学問の垣根を越えた広い視野で、彼の国を「中国」ならしめた人物たちの事績を通覧。日々のニュースや教科書からだけではわからない、その謎に迫ります。 皆さまの読書のご参考にしていただきたく、井沢元彦さんの最新刊『絶対に民主化しない中国の歴史』から「中国共産党とは何か」を特別公開します。 中国共産党とは何か 「多少の悪事」には目をつぶる国民 共産主義国家の最大の問題点は「自国民を殺す」ことだろう。敵ではなく味方を殺すのだ。殺し方には二つあって、「粛清」つまり「反対派をすべて処刑する」ことと「人民を餓死させる」ことである。 「ホロドモール」というウクライナ語はご存じだろうか。ホロコーストがヒトラーの「ユダヤ人大虐殺」を指