私昭和8年生まれの子供時代、恐いものの例えに「地震カミナリ火事オヤジ」…また青年時代には「一ヒメ二トラ三ダンプ」「神風タクシー」なんて云うものがあった。 昭和30年代後半、車が増えて怖いものは、女の運転(一ヒメ)、酔っ払い運転(二トラ)、ダンプカー(三ダンプ)で、側には寄るなと云われ、加えてタクシーというのが、車を運転する者には怖い相手だった。 各国に職業運転手が居るが、発展途上の日本のプロは素人を見下していた。イタリアのトラック運転手は「素人の邪魔はしないよ」、また「素人を走りやすくするのがプロだ」とはドイツのタクシー運転手…彼等はプロという職業に誇りを持っているようだ。 世の東西でプロ意識には差があるようだが、21世紀になり日本の運転手意識も上がったようで運転がおとなしくなった。が、東南アジアや中国に行くと昭和30年代の日本を想い出す。 さて昭和30年代のタクシーは、客の合図で急停車な