1.ウクライナ 東西の接点ウクライナ ウクライナは旧ソ連邦でロシアに次ぐ第2の大国で、住民の8割近くはウクライナ人、南部を中心に2割がロシア系。1986 年に大事故を起こしたチェルノブイリ原発が北部にある。9世紀から13世紀まで存在したキエフ公国(キエフ・ルーシ)は、ロシア、ウクライナなど東スラブ諸民族共通の国家発祥地である。 だがその後は複雑な歴史を辿り、1667年にはウクライナ西部がポーランド、東部がロシア領となる。18世紀には大半がロシアに入ったが、リビウなど最西部が旧ソ連に編入されたのは第2次世界大戦後と遅い。長くポーランドのカトリック文化圏にあった西部では「欧州の一員」意識が強く、住民の大半がウクライナ語を話す。一方、ロシア系住民が多い東・南部はロシア語使用率が高く、ロシア正教で親露派が主体だ。 こうした歴史や民族、宗教などの違いから、一つの国でありながら国を南北に流れるドニエプ

