「園部哲のイギリス通信」第16回 "War, Guilt, and World Politics After World War II" by Thomas U. Berger(トーマス・U・バーガー)2012年6月出版第二次世界大戦後の反省や戦争責任の取り方について、常に比較されるのが日本とドイツです。一般論としてドイツは潔く悔悟して罪を認めたけれど日本はどうも歯切れが悪い、というものがあります。こうした戦争責任の日独比較の本は90年代以降続々と出版されてきましたが、外国人による出版物は少ないようで(イアン・ブルマ氏の『戦争の記憶―日本人とドイツ人』くらいしか寡聞にして知りません)、戦後の日独両国に深くコミットしていたアメリカの論者からの声は聞いたことがありませんでした。そうした意味でボストン大学教授による本書は貴重です。 日独比較にとどまらずオーストリアも俎上に載せたユニークさ特筆すべ

