1954年、赤狩り(Red Scare)の必要性を訴えるマッカーシー米上院議員 (Photo by MPI/Getty Images) 前回のコラム<日本人が知らない北米左翼の恐ろしさ>では、北米の左翼について解説したが、よりによって北米で極端な左傾化が起きているのはなぜか疑問を持った人も多いだろう。もともと、米国は共産主義を忌み嫌う国である。そのルーツは、初期の入植者の歴史にまで遡る。 1607年ジェームズタウン、1620年プリマスに最初の入植者が到着したとき、彼らはある試みを行った。穀物の共有倉庫を作り、そこから必要なものを取り収穫したものを戻すことにしたのである。土地も共有し共同で働いた。理想の社会主義共同体と同じである(当時はその名前では呼ばれていなかったが)。 それで何が起きたかは想像に難くないだろう。働いた人間も働かない人間も取り分が同じなら、誰も働かない。入植地の食料は尽き、
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