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ブックマーク / www.kek.jp (4)

  • トリスタン計画の概要(2-1-1)

    2. トリスタン計画までの状況 2.1 トリスタン加速器 2_1_1 コライダーとは? トリスタン加速器は、コライダー(衝突型加速器)と呼ばれるものの一つとして分類できる。コライダーとは、反対方向に運動する二つのビームを、一カ所(または数カ所)の衝突点で衝突させるための加速器である。物理実験は、その衝突で生じる素粒子反応を観測する事により行われる。これに対して、コライダーが発達する以前の素粒子実験では、固定ターゲットに加速された粒子をぶつけるという手法が取られてきた。素粒子反応の生じる頻度を考えた場合、固定ターゲットを用いる方法の方がずっと有利である。しかしコライダーの場合、後で述べるように固定ターゲットの方法に比べて素粒子反応に利用できる有効エネルギーがずっと大きいという利点があり、現在では素粒子実験用の加速器の主流になっている。 コライダーを大別すると、リング加速器を用いるものと

  • 最極微の世界に迫るLHC(1)

    CERNはWebの誕生地 一般には余り知られていないようですが、いまあなたが使っているWeb(World Wide Web)が生まれたのは、これからお話しする巨大プロジェクトが進められている研究所CERN(一般にセルンと呼ばれます)です。CERNのコンピューター技術者の一人であったTim Berners-Lee氏は、世界中に散らばっている高エネルギー物理学実験のチームメンバーの研究者の間で、瞬時に同じ情報を共有するにはどうしたらよいか悩んだ末、1990年も年の暮れ近くにWebの発明に至ったのです。最初のWebに使われたNeXTというワークステーションは現在ロンドン科学博物館に貸し出されていますが、まもなくCERNに戻り、CERNの展示館に陳列されるということです。いわばWebの親は高エネルギー物理学、ゆりかごはCERNであったとも言えます。 いま、このCERNが次の巨大プロジェクトで世

  • 空気のような検出器

    エアロジェルという物質をご存知でしょうか。ちょっと見るとみつ豆に入れる寒天のような外観(図1)ですが、手に持ってみると、まるで重さを感じない、つかみどころがないような不思議な物質です。それもそのはず、エアロジェルは体積の90%以上が空気という世界で最も軽い固体なのです。 B中間子の様々な崩壊様式を調べているBelle実験では、この不思議な物質が粒子識別の検出器としてたいへん重要な役割を果たしています。世界で初めて大規模な実用化に成功したエアロジェルチェレンコフ検出器についてご紹介しましょう。 エアロジェルとは エアロジェルの主成分は、お菓子の袋などに乾燥剤として含まれている二酸化ケイ素ですが、特別な手法で製造時にその大きさを保ったまま乾燥させることで作ることができます。 エアロジェルは、優れた断熱性と、特異な音響特性をもっています。下からバーナーで加熱してもエアロジェルの上にのせた

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    【第17回サマーチャレンジ】参加申込受付を開始しました 【申し込み締切5/20】サマーチャレンジの参加申込受付開始しました。最前線で活躍する研究者とともに「研究」の一連の流れを体験できるスクールで…

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