システムファイルの復旧に難儀 障害が発生したのは、基幹系システムの「大阪市統合基盤システム」の内部にあるDBMSだった。DBMSはログイン時の認証に必要なデータや印刷履歴などを管理している。「DBMSは統合基盤システムの根幹を支えている。DBMSが障害を起こしたことで統合基盤システムのほぼ全体が使えない状態になった」(ICT戦略室)。 DBMSはActive/Active構成で2重化していたが、両系統がほぼ同時にダウンした。再起動を試みたものの、「破損したシステムファイルが起動時に必要なファイルだった」(同)ため、両系統とも再起動できない状態が続いた。 障害発生を受けて、ICT戦略室などは統合基盤システムを開発したNTTデータ関西などと原因究明を始めた。その結果、DBMSのシステムファイルの破損を見つけ、正常に稼働しなくなった原因を突き止めた。 「原因は比較的早く特定できた」(大阪市のIC
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