今年、30周年を迎える吉田カバンの「タンカー」シリーズ。その間、基本的なデザインや特徴を大きく変えることなく、人気を維持している。 タンカーはなぜ30年も売れ続けるのか? その理由を企画本部長の長谷川進氏と30周年記念モデルを担当した企画部の細谷和人氏に聞いた。 もともとは「ミリタリーを日常で」 「タンカーのディテールはミリタリー(軍用)のヘルメットバッグに由来している」と長谷川氏。それを日常生活の中に入れるためにさまざまにアレンジしてきたのが、タンカーの歩みだという。 「例えば、ヘルメットバッグは空軍パイロットが使う丸いヘルメットを入れるためのバッグなので、マチがない構造だが膨らむように作られている。しかもその状態でもフロントポケットが使えるなど、ミリタリーのモノは構造に意味がある。非常にシンプルだが、機能がしっかりしている」と、タンカー初期の大型バッグを手に長谷川氏は語る。 さらにフラ