米戦艦「ミズーリ」に突入する特攻機、1945年/保阪正康氏による朝日文庫『「特攻」と日本人』から/写真は朝日新聞社 戦時中、「生き神様」と称えられた特攻隊員たち。だが、その当人たちは自らをどう見ていたのか。昭和史研究の第一人者であり、特攻隊員に長年心を寄せてきた保阪正康氏が、海軍飛行予備学生の手記や遺族の回想録などをもとに隊員たちの本意を見据えた朝日文庫『「特攻」と日本人』から一部抜粋してお届けする。 【画像】今注目の『「特攻」と日本人』表紙画像はこちら * * * 2章 なぜ彼らは死を受けいれたか ■「必ず巧く命中せねば申し訳ない」 特攻隊員たちは、本心では自らの運命をどのように捉えていたのだろうか。彼らは何を支えに散華していったのか。その本意を正確に見据えておく必要がある。 私は、その本意について一貫して関心をもち続けてきた。それをさぐろうと、『きけわだつみのこえ』や『はるかなる山

