子供の本を選んで考えた 筆者はフランスで、現地の小学校に通う子供二人の子育て中だ。子供たちは小学校に入ってから自分たちで本が読めるようになり、本を読む量が一気に増えた。 子供がまだ小さく、筆者が読み聞かせをしていた頃は、子供と一緒に本を読み、その内容を把握していた。が、最近では子供たちが読みたいものを一緒に最初から全部読む機会は減っている。 だから、図書館で子供が自分の年齢にそぐわない内容の本を借りてきたことに後から気づき、返却しにいくといったこともある。図書館で本を返却しながら改めて気づいたのは、親というのは子供の読書に関してかなりの権限を握っているということだ。 子供の読書は、子供自身が自分で読めるようになっても、ある程度の年齢までは親が読ませたいものを読ませることができる。ではそもそも、親として子供の本に何を求めているのだろうか。 おそらく、多くの読者のみなさんは、教育的な要素を本に
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