センサーを駆使した効率よい運転で二酸化炭素(CO2)を削減する――。そんな実証実験が10年度から始まる。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、財団法人・日本自動車研究所などが取り組む。 自動車研は、全地球測位システム(GPS)や三次元のデジタル地図を使い、自らの位置や速度を把握し、仲間の車同士を無線通信でつなぐ方法を検討している。先頭車のセンサーが障害物をとらえて車線を変えたり減速したりすると、無線通信を受けた後続も同調。車間を一定に保ちながら、ハンドルやブレーキ操作を自動でこなす、といった研究を進めている。 トラックなどの大型車は、高速で走ると空気抵抗が大きくなり、燃費が悪くなる。だが、隊列走行だと2台目以降の空気抵抗は小さくなる。25トントラック3台が、時速80キロ、車間距離4メートルで走行した場合、3台の平均で約15%の燃費改善につながるという。 実験は1