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文政11年(1828)11月12日に、現在の三条市を中心に、 後に「三条の大震」と呼ばれる大地震が起こりました。 マグニチュード7と推定され、死者1400人余り、倒壊した家屋は11000戸と伝えられています。 この時、71才になっていた良寛さんは、地震で末っ子を失い悲嘆にくれる友人の酒造家山田杜皐に手紙を送りました。 地震は信に大変に候。 野僧草庵は何事もなく、親るい中、死人もなく、めで度存候。 うちつけにしなばしなずてながらへてかゝるうきめを見るがはびしさ。 しかし災難に逢、時節には災難に逢がよく候。 死ぬ時節には死ぬがよく候。 是はこれ災難をのがるゝ妙法にて候。かしこ (良寛全集 下巻 東郷豊治編著 東京創元社 昭和34年刊より) 「今回の地震は、大変なものでした。私の草庵は、何事もなく、親類で亡くなる者もなかったことは幸いだったと思います。 突然の地震で死ぬこともなく生き延びましたが
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