日本ベーリンガーインゲルハイムと日本イーライリリーは7月1日、2型糖尿病治療薬(DPP-4阻害薬)トラゼンタの承認を取得したと発表した。同薬は、インスリンの分泌を促進するインクレチンホルモンを分解する酵素(DPP-4)を阻害する。国内4種類目のDPP-4阻害薬となるが、ベーリンガーの広報担当者は、「主な排泄経路が腎臓でないため、患者の腎機能が低下しても用量調節を必要としないのがトラゼンタの特長」としている。 通常、成人には5mgを1日1回、経口投与する。上市後はベーリンガーが製造・販売し、イーライリリーと共同販促する。 国内の既存のDPP-4阻害薬は、MSD/小野薬品工業のジャヌビア/グラクティブ、ノバルティスファーマのエクア、武田薬品工業のネシーナ。これらはほかの種類の糖尿病治療薬との併用が可能なのに対し、トラゼンタは単独療法のみで承認を取得した。ベーリンガーの広報担当者は、「今後、単