前回はUGC(User-Generated Content:一般ユーザーによって生成されるコンテンツ)と仮想空間サービス「Second Life」について取り上げた。今回はまったく新しい本のカタチについて書いてみたい。 本と映像の融合 書籍や雑誌がデジタル化されると紙媒体では不可能だった機能が実現する。本連載の第9回で紹介した「雑誌の検索読み」などは代表的な機能だといえる。記事の該当箇所を引用してみよう。 Zinio社のサイトにアクセスして右上のSEARCH欄に「Adobe CS3」と入力してみてほしい。Adobe CS3に関する情報が、どの雑誌の何ページに掲載されているか一覧される。そして、実際に掲載ページを見ることができるのだ(対象ページは画像で表示される)。注目すべき点はこの「検索」機能である。ネットのコンテンツとしてはもはや当たり前の機能で、サービスとしての新規性はないが「紙媒