外食チェーンの業界団体「日本フードサービス協会」によると、2014年の外食産業の売上高(全店ベース)は前年比0.2%減だった。前年割れは3年ぶり。日本マクドナルドなどのファストフードが不振だった半面、ファミリーレストランなどは堅調。デフレの勝ち組が衰え、「ちょっとぜいたく」な店に客が集まる外食産業の明暗が鮮明になってきた。 同協会のカテゴリー別では、「ファストフード」「パブ・居酒屋」が前年割れで、それ以外は前年を上回った。ファストフードは2.1%減でマイナスは2年連続。パブ・居酒屋は5.0%減で6年連続の減少だ。 客数8.4%減、売上高は0.2%増という吉野家 ファストフードは消費増税などでただでさえ厳しい状況の中、2014年はその王者である日本マクドナルドがオウンゴールで自ら客を遠ざけた年だった。7月に期限切れの中国産鶏肉を「チキンマックナゲット」に使用した問題が発覚したうえ、年明けには