人気と実力を兼ね備えた麻雀プロが多数参戦するMリーグで、昨季“台風の目”となったのはKONAMI麻雀格闘倶楽部のルーキー・伊達朱里紗だった。声優との兼業というプロフィールに注目が集まるなか、レギュラーシーズンで32人中4位という成績を残し、半荘最高スコア(10万5500点・歴代1位)の個人タイトルを獲得。見るものを唸らせる雀力を示してみせた。 10月3日に開幕した2022-23シーズンも、初日にいきなり役満・四暗刻を和了。ますます勢いに乗る31歳の新鋭は、なぜ声優を志し、競技麻雀の世界に惹き込まれていったのか。インタビューでそのルーツに迫った。(全2回の1回目/後編につづく) ――伊達プロにとってMリーグ初年度となった2021-22シーズンの活躍は鮮烈でした。実際にあの舞台で戦う前は、どれくらい手応えがあったのでしょうか。 伊達 正直、開幕するまではめちゃめちゃ不安でした。ある番組の帰り道