七飯町のJR大沼駅付近で19日に起きた貨物列車の脱線事故で、20日も札幌―函館間のダイヤが大幅に乱れた。運輸安全委員会の調査は21日午前も続けられ、不通区間の復旧のメドは立っていない。3連休を前に観光業者から懸念の声が漏れたほか、貨物列車を活用する物流も停滞し始めた。 「脱線事故の影響でお客様に大変な迷惑をかけていることをおわびします」。JR北海道の田畑正信運輸部長は20日、札幌市中央区で開いた記者会見で、長期化するダイヤの乱れについて陳謝し、「運輸安全委員会の調査がいつ終わるか分からず、3連休のダイヤがどうなるか分からない」と語った。 安全委の調査では、脱線は、ポイントの10~20メートル手前から始まったとみられる。JR北海道によると、ポイントの切り替えは函館市にある指令センターが遠隔操作で行っているが、機器の異常は確認されておらず、運転士らも手順通りに運行していたという。JR北海道では