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ブックマーク / jp.ign.com (4)

  • 『オッペンハイマー』レビュー 広島・長崎に目を向けていないのは、オッペンハイマーの伝記映画として重大な欠点ではないか

    レビューには映画『オッペンハイマー』のストーリーや展開に触れる記述が含まれます。 カメラは人の心を写せないが、映画『オッペンハイマー』では少々勝手が違うようだ。なぜなら、この映画では「オッペンハイマーの心」が心象風景として視覚的に描かれるからである。その心的イメージは「宇宙の幻影」として火花が炸裂したり、粒子が回転するような抽象的な映像からはじまり、オッペンハイマーの苦悩が深まっていくにつれ、外界をも浸し、“実際には見ていない”さまざまな光景を幻視しはじめる。 それはマンガの吹き出しや論文の注釈のようなものだ。我々は表情・台詞・状況に加えて「心的イメージ」を第四の手がかりとして、オッペンハイマーの心を推論していく。あるいはそこに何が描かれているのか、あるいは何が欠けているのかで、作り手であるクリストファー・ノーランの心(意図)も推論するだろう。 そして映画では、物語がどんどん進むにつ

    『オッペンハイマー』レビュー 広島・長崎に目を向けていないのは、オッペンハイマーの伝記映画として重大な欠点ではないか
    Medr
    Medr 2024/04/14
  • 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』レビュー ジャーナリズム西部劇の誕生

    記事には物語の内容に触れる記述があるため、作品鑑賞後の閲覧をおすすめします。 映画史を拠り所にする映画作家は、歴史を参照するがゆえに映画史の規範に位置付けられる映画を自身で撮り、その物語の一部にならなければならない。ジョン・フォードの名前をしばしば口にしながら、サミー・フェイブルマンが西部劇への一歩を踏み出せないのとは対照的に、マーティン・スコセッシは謙虚かつ厳かに『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を撮りあげた。 物語の舞台はアメリカ南部オクラホマ州にある先住民・オセージ族の保留地である。この土地では石油が発見され、20世紀初頭にオセージ族は莫大な富を得た。しかし、法律上彼らは資産を管理する能力がないと見なされ、白人がその管理を引き継ぐ「後継人制度」が存在していた。保留地ではオセージ族の人々が何者かによって次々と殺されていったが、捜査はなされなかった。 映画はそうした事前の背景描写

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    Medr 2023/11/18
  • ショートアニメの熱さや海外の反応について語る!ゲームメディアが集結する『崩壊:スターレイル』円卓会議IGN JAPAN編【PR】

    筆者はファイナルベータテストで『崩壊:スターレイル』を好きになり、正式サービス開始時からプレイし続けている。作の魅力はショートアニメやアップデートによる情報の出し方など、コミュニティの盛り上げ方が上手いところにある。これはHoYoverseがもともと得意な分野ではあるが、ターン制JRPGジャンルの作でしか摂取できない栄養があると筆者は信じている。仲間キャラクターの覚醒の熱さ、謎多き「星核ハンター」など、作の魅力は語り尽くせないほどあるのだ。 今回、2023年10月11日にリリースされるPS5版『崩壊:スターレイル』にあわせて、「ゲームメディア集結!『崩壊:スターレイル』ガチレビュー円卓会議!」(以下、円卓会議)と題した座談会が実施された。円卓会議には以下のメディアの代表者やゲストが出席している(メディアの並び順は当日の発表順)。

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    Medr
    Medr 2023/10/11
  • 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』ゲーム的リアリティによって拓かれた、新たなアクション映画の地平

    シリーズ第1作『ジョン・ウィック』(2014年)をあらためて見返してみると、同時期に公開された『イコライザー』(2014年)と同趣の、「舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画」であることに気づかされる。裏稼業から足を洗ったのも束の間、愛するを病気で失い、大切にしていた子犬までも殺されてしまったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、復讐の鬼と化す。そしてたったひとりで、強大なロシアンマフィアを壊滅に追いやっていくのだ。 ナイトクラブで屈強な用心棒たちを血祭りにあげ、エレキギターが唸りをあげる劇伴をバックに殺し屋ミズ・パーキンズ(エイドリアンヌ・パリッキ)とタイマン対決し、教会の前でマシンガン片手にタラソフ・ファミリーと銃撃戦を繰り広げる。スローモーションの多用、リズミカルなカッティングで、<イマドキなアクション映画>がスクリーンに焼き付けられていく。 第1作の監督は、キアヌ・リーブスのス

    『ジョン・ウィック:コンセクエンス』ゲーム的リアリティによって拓かれた、新たなアクション映画の地平
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    Medr 2023/09/26
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