【昭和基地・南極観測隊同行記者】昭和基地で1000本以上のアンテナを備えた世界初の南極大型大気レーダーの建設が進んでいる。すでに545本が設置され、観測制御小屋の上棟式も行われた。今年度中に観測を始める計画だ。 人間活動から隔絶された南極は、地球環境の微妙な変化を探る格好の場所。レーダーは、地上1~500キロの大気を高い精度で観測し、南極の大気が地球上で果たす役割の解明や、地球温暖化による気候変動予測の精度向上を目指す。 高さ3メートルのアンテナ1045本を直径160メートルの円内に配置し、一つの大型アンテナとして利用する。