読了しました。「毒親」「AC」「機能不全家族」を正面から扱ったコミックエッセイは『母がしんどい』『ゆがみちゃん』と来てこれで3冊目です。 何だろうなぁ……毒親本でありながら、「正直さ」が足りないように思えてならない読後感でした。 描くのも語るのも言葉を失うほどの、壮絶な、大変過酷な人生を歩んできたように、読みながら感じました。しかし、そうでありながら、そのことを大変あっさり描かれている。複雑な家庭環境、両親の離婚、妹さん弟さんのこと、借金、両親の死別……。沢山、「ありえへん」ことが、あったろうかと思います。ただ、それ以上に、やはり「傷ついた」「絶望した」「どうにもならなかった」「死ぬほど恨んだ」、そして、何より「悲しかった」と、そうなんじゃないかなぁ、と。こんな風に僭越ながら思いを致した次第です。 こんなことを言うのも、そのような憎悪とか悲しみという感情の描写が、甘いと言いますか、随分あっ
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