長時間労働などの職場環境を改善する「働き方改革」が浸透する一方、減っている社員同士の交流の場として社員旅行を積極的に活用する動きが広がっている。休暇がつぶれる、余興が嫌…。昔ながらの社員旅行は敬遠され縮小傾向が続くが、「内容重視」で交流活性化を目指す。従来の「宴会型」に代わり、学びにつなげる「研修型」の社員旅行も登場した。 ⇒【画像】リンクイベントプロデュースが提案する社員旅行のカレーづくり 「参加率が悪い」「毎年ネタ切れでマンネリ化している」-。人事コンサルティング会社「リンクイベントプロデュース」(東京)には、社員旅行に関するこんな相談が寄せられる。 同社によると、典型的な社員旅行といえば、社員総出で温泉街や観光地に繰り出し、夜は宴会というパターン。社員のねぎらいや職場の潤滑油になればと、高度経済成長期から続くものの、嫌がる若手もおり、昨今の参加率は低調という。 「単なる宴会でなく