【合田禄】使っていないスマートフォンをネットワークでつないで、エイズ治療の研究や新星の発見のための観測データの解析に生かす。そんなアプリケーションを、米カリフォルニア大バークリー校が開発し、23日に公開した。対象のスマートフォンは世界で約9億台。それを結集すると演算処理能力は、スーパーコンピューターを上回るという。 アプリの名は「BOINC(ボインク)」。アンドロイドのスマートフォン用。充電中などで使われていないスマートフォンをネットワークで結集して、巨大な仮想のコンピューターを作る。それを科学者に無償で提供し、研究に役立ててもらう。 BOINCは9割以上充電されていて、無線LANにつながっているとき、アプリが自動で動き出す。途中で電話がかかってきても受信可能。スマホに保存されているデータを抜き取られることはないという。「Google Play」から無料でダウンロードできる。 関連記事
富士通のブースには、事業仕分けでも話題になったスーパーコンピュータ「京(けい)」のシステムボード、システムラック、そして同機のプロセッサであるSPARC64 VIIIfxのシリコンウェハなどが展示されている。 京は、名前の由来ともなった10ペタFLOPS(秒間1京回の浮動小数点演算)という性能達成を目指して、理化学研究所と富士通が共同開発している次世代スーパーコンピュータで、9月29日に最初の8台が富士通から理化学研究所に出荷されたと報じられたばかり。計画では約800台で構成されるという。 また、同社ブースには、事前情報でもお伝えしたDNAを用いた革新的なバイオセンサー技術の展示も行われている。この技術は、2001年にスタートした同社のナノテクノロジー研究センターにおける研究成果で、特定のタンパク質を迅速かつ高い精度で検出することができるというものだ。 タンパク質は、人間の生命維持に不可欠
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