「相撲協会にはこれまでも大きな課題があった。もし事実なら相当な決意を持って臨まねばならない」。高木文部科学相は2日、国会内で報道陣にこう述べ、これまでにない強い姿勢で臨む考えを示した。 元大関琴光喜が解雇処分となった野球賭博など、不祥事が相次ぐ日本相撲協会。所管する文科省の幹部は同日午前、警視庁の捜査で明らかになった携帯メールの記録を警察庁を通じてを受けると、すぐに同協会の放駒理事長に電話をかけ、「組織の存立にかかわる重大な問題。真摯(しんし)に対応してもらいたい」と伝えて早期解明を指示した。 野球賭博は力士が土俵外で起こした不祥事だったが、今回は本業の相撲そのものを巡る問題だけに事態は深刻。同協会は新公益法人制度での公益財団の認定を目指し、組織の建て直しのさなかだっただけに、同省幹部は「一部の不心得者がやったことなら根絶させる。組織内に広がる問題なら、なぜそうなったのか徹底解明し、根絶で