承前*1 冷泉彰彦*2「革命が脱宗教だった欧州のプロセスはどうして普遍的にならないのか?」http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/01/post-250.php 埃及での事態を巡って、 一方で、現在のエジプトに関しては、勿論本稿の時点ではムバラク政権の行く末は全く予想もできないのですが、基本的には「ムバラク=富裕層の利害=世俗主義」というイメージがあり、これに対して「反政府運動=貧困層の利害=アイデンティティとしてのイスラム回帰」という構図があるようです。アメリカではそのエジプトの最大野党である「ムスリム同胞団(英語ではムスリム・ブラザーフッド)」のことを、まるで過激なテロリスト集団のように思っている人も多いようですが、政権奪取の構想は基本的に非暴力だという理解で良いようです。ただ、イスラム法に基づく政治を主張しているという意味では原理主義のカテゴリ